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zoom RSS (十段戦第4局)井山の妙手か、結城の凡ミスか

<<   作成日時 : 2013/04/19 17:59   >>

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あわや十段失冠か、と思った瞬間だった。井山裕太6冠に起死回生の妙手が出て踏みとどまり、決着を最終局に持ち越した。

図の場面、結城聡挑戦者が98手目に白1とケイマしたのを見て、そろそろ小ヨセに入ったなと思った。
ここまで白は下辺を先手で荒らしたうえ、右辺上方でも黒模様を削減したので優勢だったのだろう。
井山は黒2、白3を交換した後、下辺の白を先手でシメツケてから、113手目に黒イとハサミツケを打った。

この手に対する倉橋正行九段のネット解説は、「鋭い一手が飛び出しました!白から受ける手が見当たりません」、だけであった。参考図を出す必要もなく、実戦の進行を見ればわかるということか。
実際、黒イのツケ一発で、白△の4子もしくは白1のいずれかが取られてしまい、荒らしに行った石が持ち込みになってしまってはお終いだ。

産経の記事を引用すると、
「井山の右上黒113ツケが鋭い一着で、白は受ける手が見当たらなくなった。挽回しようと勝負手を繰り出す結城に対し、左下黒139コスミと回るなど緩まずに打ち進めた井山の快勝となった。」
続いて両対局者のコメントがある。
井山 「直前に黒113ツケが見えて、よくなった。」
結城 「113ツケはまったく見えてなかった。」

全ての関係者が,勝敗を分けた113手目のツケに言及している。その手は、結城はもちろん、解説者までもが見えてなかった。井山だけが発見した妙手なのか。

皮肉屋のなだれ三昧は、ビックリするような妙手には思えない。

局後の戦評で倉橋は、「白1のケイマが一瞬の隙だった。この手では1路左にツけておけば細かい碁だった」と総括した。
あらためて図を見てみると、白石は連絡しているのかどうか覚束ない形をしている。黒から何らかの手筋があるはずだと考えないはずはない。
この図は将来、「次の一手」の問題集に取り上げられるだろうが、難度はおそらく3分で三段程度ではないか。

したがって、結城のコメント「全く見えてなかった」というのは正確ではない。
おそらく、「この碁はいただきだ。井山6冠にNHK杯決勝でも勝ち、続けて十段も奪取したとなると大ニュースになるな。インタビューに応える自分の姿がチラッと眼に浮かんだりしてしまって、113ツケは、(見えなかったのではなく)見もしなかった」というのが本音ではなかろうか。

勝負はゲタを履くまでわからないというが、結城は大事な一戦でとんでもないミスを犯したものだ。






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2013/07/03 17:08

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