「なだれ三昧」の石音メモランダム

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zoom RSS わが意を得たNHK杯「私の一手」

<<   作成日時 : 2013/04/07 22:38   >>

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第61期NHK杯が始まった。
初戦は加藤充志九段(先番)と関西棋院の今村俊也九段の一戦。

局面は加藤が77手目に黒1と下がったところからの折衝。
この黒1で黒2とポン抜きすることはできるのだが、白1と形良く渡られ、なおかつポン抜いた黒も不安定だ。
そこで黒1を捨て石に、黒3、5、7とシメツケ気味に打ったのである。

ここで解説の山城宏九段は、「黒1を飲み込んで左辺で地を得して、なお且つ先手なので中央は白Aと上辺を荒らしながら治まることができる。白に弱い石はなく優勢だ」として、黒1〜7を失敗だと断じた。
なだれ三昧も確かにその通りだと思い、今村の勝ちを確信した。

実戦は白Aでなく白Bだった。この手は「世界一厚い男」と異名を取る今村らしい手だと思ったが、このあとも中央指向の打ち方を続けて、上辺や左上、右辺の大きなヨセをことごとく黒に打たれてしまい、終わってみれば4目半の差をつけられていた。

いつも通り下坂美織二段が放送を締めたあとで、「私の一手」というコーナーがあった。
勝者の加藤が登場して、その一手を説明するのである。
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加藤曰く。「黒△を捨て石にして締め付け、中央の白を攻める作戦にいったのがよかったと思います」

山城解説は説得力があり、誰もが納得していたと思われるが、当の対局者は全く逆の見方をしていたことに驚いた。

テレビやネットで観戦していると、「ここで普通はAですが、すぐに打たないのはBを考えているからです」と、対局者の頭の中を解説してくれることが多い。
しかし、実際にはCやDに打たれることはザラにある。その度に、対局者本人に聞いてみたいものだと思う。
そういう意味では昔のNHK杯は、局後の検討場面が多く放送され、解説者と対局者の見方の違いと、どちらが最善手だったかまで示されるところがよかったと思う。

今日の「私の一手」コーナは僅か40秒ほどだったが、これがなければ解説者が「敗着」と酷評した手が実は勝者の自慢の一手だったということは誰にもわからなかった。

NHKの新機軸は、わが意を得たものだが、もう少し時間をかけたほうがよいと思う。



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