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zoom RSS (NHK杯)中韓発、形にとらわれない手は不発に終わる

<<   作成日時 : 2012/08/05 20:26   >>

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先番の古谷裕八段は4回目の出場なるも、3年前には秋山八段、依田九段、羽根九段をなぎ倒し、準々決勝で優勝した結城聡九段には負けたものの、そのときの活躍が記憶に残る。
白番の小松英樹九段にとっても侮れない相手だ。
図は布石段階が一段落し、白1と打ち込んだところから面白い展開が見られた。
解説の大矢浩一九段によれば、白1に対しすぐ黒Aならば白Bを利かして外へ脱出されるので面白くない。そこで黒2とカケからもっていく。
白3はプロなら誰でもノータイムで打つところらしい。
黒4は解説が意外とした手。白5と切られてどうするつもりか。
古谷は涼しい顔で黒6、8、10と這っていく。
大矢「黒2と上から打ったのに、2線を四本這ったのは相反した手で完全なサカレ形。こういうふうに、石の形に何にもとらわれずに平気で打つのが中韓発の碁で、最近は日本でも打たれるが、決して良い子は真似しないでください」
しかし、黒は地をとりながら白の眼も取っているからバランスは取れていて、実戦的といえるらしい。
確かに、あとの展開でも、ここで眼をとっていたことが勝敗の鍵を握る場面があったのだが、古谷がそこを衝かなかったこともあり、小松が逃げ切った。
234手完、白3目半勝ち。


大矢九段の解説はいつも賑やかで、多くの話題を提供してくれるが、きょうはヨセに関する心構えを教えてもらった。
1局の碁でヨセの手数は100手くらいで全体の半分近くある。
ヨセは計算であり、答えがわかっている分野なので絶対に間違いは許されない。
アマでも布石、中盤の考え方はプロとあまり差はないのだが、指導碁ではヨセで大きな差がついてしまう。
原因は、アマが手を抜くことをせず全て受けてしまうことだ。これではお互いに大きい順番に打ち合うべきなのに、プロに全部打たれてしまう。
プロの思考回路というのは、常に”どう受けるか”ではなく、”いかに手抜きするか”である。

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そうこう言っているうちに、黒1とハネて白イのワタリを阻止した手を見て、「これは3目の手。あれ、これって大きいんですかね」と疑問な様子。
続く白2のハイコミを見て、「この方が3目より大きいんじゃないですかね?」と不満そう。

ややあって、「黒1によって、下辺白ロの手入れが必要となるのをうっかりしてました。4目でした」と訂正した。
大矢流早口漫談?をしながらも、1目単位でヨセの大小を見極め、ヨセの手順を把握していることがわかる発言だった。
プロの凄さを実感した場面である。

やはり解説者はおしゃべりであるべきだ。


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