「なだれ三昧」の石音メモランダム

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zoom RSS (NHK杯)打った石の顔を立てて負けた苑田九段

<<   作成日時 : 2012/07/29 20:02   >>

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先番望月研一七段は3回目の出場で初勝利を目指す。白番の苑田勇一九段は関西棋院の大ベテランで四年ぶり27回目の出場。
苑田九段といえば常識にとらわれない独創的な碁が持ち味で、解説の今村俊也九段が入門時に、覚えたての定石を(すらすらと)打ったら、「自分で考えて打て!」と怒られたと言っていた。
アマに対する指導語録も有名で、「生きた石の近くは小さい」「美人は追わず」などはアマなら誰でも知っている苑田格言だ。

局面図は、白1と黒××のカナメ石を打ち抜いて連絡したが、黒は代償として上辺を確定地とし、さらに黒2で白△をポン抜きし、下辺からの大石を安定させて一段落。
続いて白3と下辺から右下一帯を地模様にすると、黒4ツケでそれを制限しにかかった。
今村九段は「右辺はスソ空きなので、白は当然Aと下からオサエるところです」と解説しているうちに白5と上から押さえ、黒6となった。
これを見た今村九段の反応は早かった。一瞬のうちに師匠の意図を読み取って、「この前の白3が黒の切断を狙っている手。白5と打ったのはその方針を継承して次に白7とキるつもりでしょう」
実戦もそのとおりとなったが、切断しても下方の黒には生きがあるというし、ここから新たな戦いに持ち込んで白に成算があるのか疑問に思えた。
白Aと下からオサえれば自然に20数目の確定地ができていたはずなのに、敢えて冒険に出たのは形勢に不満があったからなのか、自分にはさっぱりわからない。
しかし、はっきりいえることは白3で切断を睨んでいるのに、黒が守りを省いて黒4と侵入してきたからには、反発するのが当然であり、戦いの呼吸というものだ。

自分の打った石の顔を立てよとよく言われるが、この場合白Aからの定型は自然に黒の断点が補われてしまい、白3の面目がたたない。
こうして白7、9と切断していったが、結果的にこの白石が取られたところに20目の黒地がついてしまうに至って黒が優位に立った。

269手完、黒2目半勝ち。望月七段は待望の1勝を上げ、次も関西棋院の坂井秀至八段に挑戦する。


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