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zoom RSS (NHK杯)身に付かない常識的定石手順

<<   作成日時 : 2012/06/24 22:16   >>

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お待ち兼ねの鈴木歩六段が登場。相手は関西棋院の若手有望株、河英一五段。
鈴木歩は1年前、棋聖戦最終予選に進出しただけでなく、そこで2勝して決勝に進出。リーグ入りをかけた大勝負は河野臨九段に敗れたものの、その活躍ぶりから小欄では謝依旻六段、向井千瑛五段とともに、「女流3強時代の到来」として讃えたものだ。 →http://hasunatu.at.webry.info/201103/article_4.html
その後も女流名人戦リーグでは序列2位を維持しており、この評価は変わらない。

しかし今日の碁は、左辺で狙いすました一打が空振りして転んでしまい、一気に遅れをとったたようで、河五段の的確な形勢判断の前に逆転はならなかった。
251手で白番の河英一五段の4目半勝ち。

結城聡九段の解説を見ていて、何度も見聞きした筈の常識的な手を、さっぱり覚えてないことに愕然とする場面が多かった。
@上の図、23手目の黒1カケから白4までとなったとき、黒5があらかじめシチョウあたりとなる石だ。白6と受けてくれれば黒7のツケが打てる。シチョウが悪いままだと、白イから露骨に出てこられて黒が困る。
われわれの碁で、黒1カケを選ぶ際にシチョウ対策まで考えて着手しているかというと自信が無い。だから早々につぶれてしまうのだ。
またこの図で、開始早々に黒Aに対して白Bの様子見からの標準的な進行が現れたが、これもきれいさっぱり覚えてはいなかった。

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A57手目に歩六段が放った黒1のオキ。結城から「オオーッ」と声が出る。急に手になるわけではないが、様子見の手で、白が外から取りに来れば隅の曲がり4目の死形にして外の白を攻める意味がある。そこまで考えながら打っているわけだ。
実戦は白イのタケフから黒ロにも白ハと、我慢せざるを得なかった。
プロらしい手だといっていたが、素人にはとてもまねができないと思う。

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B70手目、右下で白1に黒2とオシ上げ、白3、5と出切ったところ。
ここは黒イと外をツぐのだという。下坂美織二段が、えっ外ですか?と意外そうだったが、これはアマによく聞きなさいよという合図。黒イ、白ロ、黒ハから攻め合いは黒の1手勝ち。しかし白も右辺からの侵食で満足という結果になる。
知らなくてもこの狭い範囲での攻め合いをヨミ切れれば問題はないのだが、ヨメないうえに、億劫でヨまないから実戦では黒ロとかかえるのがおちだろう。やはりこういうところは知っているか否かが勝敗の分かれ目にもなる。

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C99手目、黒1と一間のヒラキを打つとき、歩六段が大きなゼスチャーをした。申し訳ないというか、恥ずかしいというか・・・。
結城解説。そこもいいところです。この展開は両者とも石がしっかり生きていて、中央が広くて計算がむつかしいがヨセ勝負です。
しかしこの解説は外交辞令だろう。その証拠に、続く白イのコスミツケに歩六段はノビを打ちかけながら黒ロのケイマに石を置いてまた苦笑い。
どうやら黒1の平凡な手では勝てないと自覚しながら打っていたように思う。
黒ロで一歩先に進めたのだが、白は敢えて車の後押しを連発して地を増やして逃げ切った。

結城九段の解説はいつも勉強になるのだが、1局のなかでこれほど多くの「忘れた定石(常識」が現れたことで気が滅入ってしまった。
アマ四段程度の知識がいかに浅いものか、いまさらながら思い知らされた。


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