「なだれ三昧」の石音メモランダム

アクセスカウンタ

zoom RSS (NHK杯)勝敗を分けた序盤の強弱判断

<<   作成日時 : 2012/05/20 21:23   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
先番の謝依旻女流2冠は6年連続出場。過去5回の通算勝ち星は6勝で、もはや女流の枠を超えた存在になっている。瀬戸大樹七段や山田規三生NHK杯を破ってベスト8まで進んだ前期の活躍も記憶に新しい。
白番の三村智保九段もNHK杯優勝経験がある大ベテランで、難敵ではある。

局面は白が右上Aのツギを打たずに、左上2間高ガカリから黒2間トビの間を切断に出て一段落したところ。
加藤充志九段が、昔打たれたことがある定石と解説したとおりの手順であった。
黒の実利と白の厚みで互角の分かれであるが、ここで白×が省けないので黒が先手。当然黒Aのキリになるはずであった。
しかし三村は少考する。
加藤「ここは白Xで2子を取る一手ですね。こういうところは、大切なところで・・あぁっ!?」「手抜きで白Aですか。黒Bは当然で、白が分断されて弱い石を両方に抱えてしまい大変です。」

画像
白1でまず上辺の白を守ったので、標的は左辺の白に決った。
黒2、4と「攻めはケイマ」の教科書通り。しかし、三村は白5から7と利かして、白9と逆に黒1子をハサんできた。
ここに至って解説も「白5、7の手段があり、この石は弱くはないと見ていたんですね」と、三村の意図を読み取れた様子。
しかし、今になって黒1子を飲み込まれるのは辛い。
謝依旻必死に考えた黒10は勝負手か。打ったあと、久しぶりに「謝依旻の睨み」を見せてくれたのだが・・・
ここは解説通り白イ、黒ロ、白ハと進行し、素人見にも黒が苦しい姿だ。黒10は自爆したような手ではなかろうか。

なんとか黒は1線を渡って左下スミに脱出したが、ギリギリの2眼生きを強いられ、白に外勢を与えたところで勝負あったと思う。

このあと、劣勢ながらも一発逆転を狙っているようなネバリをみせたが、老獪な三村九段には通じる筈もなく、ことごとく封じられてツケ入る隙はなかった。
258手完、白中押し勝ち。

この碁では序盤で、解説者があっと驚いた三村の手抜きが、的確な石の強弱判断によるものであり、にも拘らず手抜きを咎めに猛進した謝依旻が自ら落とし穴に嵌まってしまった。

謝依旻ファンにとっては、悔しい1回戦敗退となった。

.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
(NHK杯)勝敗を分けた序盤の強弱判断 「なだれ三昧」の石音メモランダム/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる