「なだれ三昧」の石音メモランダム

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zoom RSS (NHK杯)勝敗を分けたものはネバリかユルミか

<<   作成日時 : 2012/05/13 20:56   >>

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先番の李沂修七段に対するは白番三谷哲也七段。
このカードで思い出すのは、3年前の新人王戦決勝である。
若い李沂修が2対0で三谷を破って初タイトルに輝いた。
同じ年、棋聖リーグにも入って七段に特進もした。
このころ、なだれ三昧は18歳で名人リーグ入りして七段に特進した黄翊祖八段と李沂修の若手台湾勢が、日本の碁界を席巻するものと思っていた。実際には後進の井山や村川などが脚光を浴びるなか少し地味ではあるが、確実に力をつけているはずである。

画面は104手目まで進んだところ。
上辺の白の一団に猛攻を加え、まだ完全に生きているわけではないし、右下から中央にかけて黒が大模様になりかけている。
解説の蘇耀国八段の見立ては、黒の形勢良しである。

さてこの場面で次の黒105手目はどこか?
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実戦は黒△と、精一杯模様を拡げた。
解説によれば上方の白は取りにいくより、攻めることにより形を決めてもらった方が碁がわかりやすくなるのだが、取れそうで取れない石を取りにいくと損をするおそれがある。
つまり、黒イとノビ込めば2眼ない形だが、白ロ〜白ニで劫に頑張られる。
そこで実戦も白Aと下辺に打ち込んだ。黒Bからの応接で白を簡単に治まらせ、黒Hに境界線を敷こうとした。このあたり、李沂修は形勢に余裕ありと見て、妥協を重ねているようだとの解説があったが、えてしてこういう展開になるとズルズルと後退しっ放しになるのがオチである。
三谷は白 I ツケから動き出し、結果的にこの石が大模様と思った黒陣の中を荒らしまわって治まった上に、下辺、上辺での劫がらみのフリカワリなどで黒が損を重ねて、ついに投了となってしまった。
三谷八段が新人王戦の借りを返して、NHK杯初勝利を飾った。

局面図のように、相手に実利を与えて模様のようなものをつくり、これが地になったら勝ちだ、というのは、なだれ三昧の碁の特徴である。
模様を地にする為に相手からの浸蝕に対して、ユルミに緩み、最後に足りなくなるというのが負けパターンなのだ。

今日の碁を見ていて、自戒の念を強くした。
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