「なだれ三昧」の石音メモランダム

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zoom RSS (NHK杯)向井千瑛五段の初勝利

<<   作成日時 : 2012/05/06 21:28   >>

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先番の本田邦久九段は、NHK杯での優勝経験もある関西棋院の大ベテラン。
対する白番は向井千瑛五段。孤高の謝依旻に、負けても負けても挑戦者に名乗り出るということは、女流ナンバー2の地位が固まったことを意味している。謝依旻の陰で華々しさに欠けるだけに、目立つNHK杯で初勝利を挙げるには格好の相手にも見えた。
解説は宋光復九段。初めてお目にかかるが、素人に分かり易い解説で好感がもてた。
それもそのはず、宋光復九段は、棋戦での戦場はせいぜい予選B,Cどまりなのだが、なだれ三昧的には、今一番の若手有望株である一力遼二段の師匠として有名である。
(→http://hasunatu.at.webry.info/201112/article_10.html
他にも安齋伸彰六段や平田智也三段も門下生であるから、戦績よりも名伯楽として存在価値は抜群であろう。

さて局面図は左上で黒△と守って一段落。ここで注目は中央の黒1子の存在。
解説によればここを黒イと動き出すと、白ロ、黒ハ、白ニ、黒ホとなり、白が完全に分断された状態になる。さりとて、白ハまたは白ホと、正直に守る気にはなれず、なんとか働き(ながら自然に守り)たいところ。
さりとて、白1の打ち込みまでいくのは、さすがに頑張りすぎになります、と言った途端に千瑛五段が白1に打った。
解説も聞き手の美織二段も、さすが戦いの得意な向井さんと感嘆の声。

こうなると黒もイと中央を動き出すのではないかと言っていたが、実戦は黒2のツケ。
「冷静ですね」と解説。しかしこの言葉には「冷静でいいのかな?」との疑問符がついていたようだったが・・・。
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右下の折衝を先手で切り上げた千瑛が白1と模様に芯を入れた。
盤面の右半分で白は大いに威張っている。これは中央の黒1子の動きを封じて、働いた姿に見えた。
なだれ三昧は白1に回って白有望だと思った。

しかし、黒はここで初めて黒2、4と愚形に曲げて動いた。
右下で白が外回りを固めてはいるが、中央で2分された白も薄く、黒の動き出しは成功したようだ。
黒は左辺と右下で完璧な確定地をもっているのが強みで、中央の黒がジワジワと動くにつれ、右方の白の薄みが浮かび上がってきたのはさすがだと感心した。
解説も、大ベテランの老獪な打ち方に、黒寄りの見方だったが、最終盤になってコミにかかるようだと言い出した。明らかに終盤の千瑛のヨセ方の方が迫力があったようだ。
終わってみれば白2目半勝ち。

千瑛の目がウルんだNHK杯の初勝利だった。


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