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zoom RSS 2冊目の古棋書は最古の科学的定石解説本(?)

<<   作成日時 : 2011/12/10 22:02   >>

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画像書名は「囲碁独習定石解」という。わざわざ「(定石)解」としたところに編者の思いが込められている。
きのう三原図書館で、おそらく半世紀ぶりに日の目を見た2冊目の古書である。
初版は明治38年(1905年)12月だから優に100年を超えている。当時72歳の井上保申という人が編んだものだが、図書館にあったのは大正7年の改訂36版であった。
奥付には、既に85歳を過ぎて健在だった著者の近影がある。
画像

大正時代なのでさすがに洋紙に活版印刷されているが、表紙写真のように製本は相変わらず紐綴じである。


日本新聞社の爛柯生と名乗るライターが、長い序文を書いているので要約してみる。

「昔から囲碁に関する著書は沢山あるが、大概は名人の打ち碁を集めたものか定石や石配りを示しただけのもので、初学者が第一に必要とする定石の原理を説明したものは皆無である。昔から碁家というのは秘伝とか口伝とか勿体をつけていたこともあるし、科学的思想の欠如で合理的に説明しようとしないからである。

古来、碁を学ぶものは定石から習うのだが、教える側も教わる方も以心伝心で、才あるものは活用できるが、才なきものはこれを運用できない。
しかし科学的思想の進歩しつつある明治の代に碁界ばかりが旧慣のままで研究しないのは残念である。ここに井上保申という老人が、いわゆる秘伝、口伝というものをさらけ出して、あらゆる方面から定石の原理原則を解剖学的に説明したのである。これが日本新聞に連載され好評を得たのは当然であり、本書が棋道発展に寄与し、他日完全なる著書が名家の手から出ることを願う」

つまりこの本は、日本における定石の原理原則を教えた最初の本ということになる。
その内容は次のようなページが106ページに及ぶ大著である。
画像
        (画像をクリックして拡大)
きのうは時間が足りずパラパラと繰っただけなのだが、先人が定石を科学的に説明しようと試みた工夫の跡を、後日改めてつぶさに検証したいと思う。
古来、定石の手順のみを示して事足れり、としていたのを、どんな言葉で原理を説明しているのか、それを著者の立場に立って検証する。
教わる受け身から、教え方を工夫する側の視点で考えることで、さっぱり効果の上がらない自分の定石勉強に、一石を投じることになるかもしれない。

画像

この本、定価60銭也。
大正7年の貨幣価値で高かったのか安かったのか。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
アルバイトはじめました(ノ゚Д゚)ノシ♪ http://www.64n.co/
わかりません
2011/12/31 23:02

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