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zoom RSS (NHK&富士通杯)一味違う井山名人の碁

<<   作成日時 : 2011/08/14 20:53   >>

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今日のNHK杯は(先番)井山裕太名人対三村智保九段戦。
井山名人にとっては、昨年3回戦で苦杯をなめた相手だったが、今回は堂々とした打ち回しでリードを奪い、後半は安全運転で確実に逃げ切った。

井山はこの1年、アジア大会などの国際戦で中韓の強豪に対して互角以上に戦っており、日本の枠からはみ出して世界のトッププロになった。
その証しがきょうのNHK杯でも見られたと思う。

図は白の三村が右上の黒を圧迫して右辺から模様形成を策したとき、黒が封鎖を拒否して外にアタマを出し、白は1、3とえぐってきた。ここで井山は長考して黒4から黒6のアテを利かす。
そして、三村が白7とツぐのも待ちきれない早さで、上辺に黒8と打ち込んだ。
右上の応接で時間を使い果たしたのは、このウチコミからの変化をヨミきっていたのだろう。
このあと白イ〜黒チと進み、黒はこの狭い白の勢力圏で生きてしまった。

この碁の流れで、黒8に打ち込むという発想が、日本のプロにあるのだろうか。
井山が一足先に日本の枠を抜け出した証しではないかと思った。

あっちもこっちも忙しく打って一歩も譲らない。それでいて、お互いにツブれそうで際どくシノいでしまう。

勝敗は、読みに鴻毛の際どさで差がついたときに決まる。

中韓のトップと互角に渡り合うには、こういう緊迫した碁を打って鍛え抜かれなければならない。

放送のNHK杯は1ヶ月も前に打たれたものだが、リアル井山は第24回富士通杯で連日の大活躍だ。
古力九段(中国)、崔哲瀚九段(韓国)を破り、昨日の準決勝では敗れたものの、今日は中国の新鋭江維傑五段に勝って3位となったのは見事だ。

今回の富士通戦では日本勢13人のうち、坂井秀至八段も中韓棋士から2勝を上げて気を吐いたが、後はいつものように中韓相手に1勝もできなかった。

また、李世ドルや孔傑といった世界の顔が早々と姿を消す中で、優勝した朴廷桓九段(韓)は18歳、4位の江維傑五段も19歳と若手が台頭してきた。

22歳の井山名人が引っ張るこれからの日本勢は、もはや平成四天王世代ではなく、20歳の村川大介、志田達哉に続く若い世代の飛躍に望みを託すしかなさそうだ。



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コメント(2件)

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はじめまして!

いつもブログを拝見しています。
とても勉強になることばかりで、このブログは僕の生活の一部です。

ちなみに私は秀行先生の大ファンです。

井山の碁は戦闘的で読みが素晴らしく、日本では抜きん出ている棋士だと思います。

これからの世界で棋士に 勝っていくには戦闘力が大事だと改めて感じました!
シュウコウ
2011/08/15 18:53
シュウコウ様
コメントありがとうございました。今回の富士通杯では1回戦の古力戦と3位決定戦の井山名人の打ち方が凄かったですね。秀行ファンとしては高尾九段に期待したいところですが、才能を活かしきれてないように見えるのが残念です。
なだれ三昧
2011/08/15 21:36

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