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zoom RSS ヨセの名人はお呼びでない時代か?

<<   作成日時 : 2011/08/20 22:18   >>

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白△で上辺の黒が取られ投了となった図。
昨日の日中韓名人争覇戦・第2戦で井山裕太名人(黒)が、中国の江維傑名人に負けた1局だ。
このカード、富士通杯では3位決定戦で井山が勝ったのだが、見事にリベンジされてしまった。
それにしても、粘り強い井山が僅か154手で潰されるのも珍しい。
と、思ったら、今日の決勝戦で朴永訓韓国名人が、132手で江維傑を潰して優勝した。

もともと戦闘的な中韓の碁が、短い持ち時間でぶつかり合うのだから、いかに名人といえども一瞬のスキから潰し、潰されるのは理解できる。

持ち時間の長い日本の番碁とは、展開がまるで違うのは当たり前だろう。

物好きななだれ三昧は、早速調査に取り掛かる。
先週の富士通杯は32人のトーナメントであるから、試合数は31。
3位決定戦を加えて総対局数32局の手数を調べてみた。

最短手数は111手、最長手数は322手、平均は204手であった。

驚きの事実が判明したのだが、32局のうち中押し勝負が27局で、ヨセまで打って数えた碁は、たったの5局しかない。
そして、その5局は、全て日本の棋士が絡んでいるということである。(趙治勲VS山下、羽根VS瀬戸の日本同士の碁のほかに井山、坂井、高尾の5局)

そしてそして、そのことは当然、長手数の5傑でも全て日本勢が占める結果になった。
  @位 322手  坂井VS柁嘉熹(中)
  A位 306手  趙治勲VS山下
  B位 284手  井山VS古力(中)
  C位 256手  井山VS朴廷桓(韓)
  D位 232手  高尾VS李世ドル(韓)

日本の碁が、中韓と様子が違うことは判っていたが、これほど明確に傾向が出るとは思わなかった。

長時間かけて変化を読み、危険があれば無理をせず自分を守り、形勢で大きな遅れをとらないようについていき、最後は「ヨセ勝負」に持ち込む。
七番勝負観戦の醍醐味ではある。
しかし、これだけ負け続けている国際戦で、相も変らぬ打ち方をしているのは、工夫が足りないとは言えないか。

長時間の碁なら日本が勝てるという「言い訳」をよく聞くが、証明するためには、三大棋戦のオープン化しかないだろうが、女子プロゴルフや大相撲のようになるのは間違いない。

大体、長かろうが短かろうが、同じ条件で戦って負けているものが、そんなことで逆転できるわけがない。
リーグ戦も挑戦手合いも全て中韓というのは悪夢だが、それを現実として受け止めなければ巻き返しはできないと思う。

棋院はどのように考えているのだろうか?

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蛇足ながら、棋院の手合い情報からカウントしたところ、
6月度は334対局数のうち中押し勝負は203局で60.8%、7月度は204対局のうち中押し勝負は124局は60.8%と、信じられないくらいの同比率だった。
これに対し、富士通杯の32局中、27局は84.4%が中押し勝負なのである。







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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
興味深いデータですね!

中韓の棋士たちは常に厳しい手を打ってきますから、必然的に早く勝負が決するんでしょうね。


個人的な意見ですが、秀行先生のような厳しくも華麗な打ち回しをする棋士を見てみたいものです。
シュウコウ
2011/08/21 10:28

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