「なだれ三昧」の石音メモランダム

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zoom RSS 眠れる張栩を目覚めさせたコウ仕掛け(棋聖戦第5局)

<<   作成日時 : 2011/02/25 22:30   >>

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棋聖戦第5局は、思ったとおり初日から挑戦者の井山名人が優勢を保ったまま、ゴールイン間近だった。
ところが、ゴールを目前にして、走るコースを外れてしまったのは何故なのか。
近道をして、もっと引き離そうとしたのかもしれない。

画像

井山が197手目に、黒1と割り込み、黒3と、コウを仕掛けたところ。
この場面は、劣勢の張栩棋聖の勝負手を逆手にとって、下辺の白11子をもぎ取り、中央の黒のシノギもうまくいったので、黒の安全勝ちといわれていたはず。

それなのに、上辺まで破ってしまおうとするコウ仕掛けだった。
世界一コウに強い張栩にコウを仕掛けたことで、眠れる獅子を起こしてしまった。
張栩は、上辺を破られる代償に、下辺で、イ、ロと突き抜き、左下隅の黒を取ったうえ、死んだはずの白11子は「ハ」のコウを頑張りぬき、セキで生きてしまった。

黒も左上の白を眼二つになるまで荒らし、形勢は不明だった。
しかし、ここから小ヨセに入ってからの張栩は冴えわたっていた。

322手まで打って、白2目半勝ち。

井山は、前局に続いて、まさかの大逆転負けでカド番に追い込まれた。
しかし、内容的には全く負けていなかった。

巻き返しは充分可能と見る。


なだれ三昧的には、この碁から学んだところは、次の図。
画像

白が右上隅の模様に対し、三々に入った。ここはコウになるはずだが、すぐには仕掛けなかった。
そこで、黒が外の厚みを背景に77手目に、△に打って取りかけにいったところである。

黙って取られては、即負けになる。
白がどのように活路を見出すのか注視していた。

白は1、3のキリトリで儲けて、白13ツケからのヨセを見る。
さらに左下で白5、7を利かして黒からのコウ材を消し、白9にツケて様子を見る。
黒10ハネ出しをみてから、白11と出れば、黒12がやむを得ず、白13で難なく生きた。

19路の碁盤の端々に、目が行き届いた見事な打ち回し、と言ってよいだろう。

少しでも、真似ができたらいいなと思った。



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